施工事例 -works
~ 01 和と洋の境界 ~
古家の隠れた魅力を再発見し、
手を加えることで新たな価値を創造する。
わたしたちが手掛けた事例です。
01 和と洋の境界
京都市下京区
#リノベーション#ワークスペース#和モダン
光の加減と和洋の設えが陰影の美を最大限に引き出す、和と洋の境目
京都の繁華街『河原町エリア』の南にある路地奥にひっそりとたたずむ当物件。
セカンドハウス兼ワークスペースとしてのご利用ということで、「ありきたりな伝統住宅にはしたくない」とのご希望でした。
奥ゆかしい町家の明るさを活かすために光の加減を綿密に計算し、和洋の意匠になじむように調整しました。陰影の美しさを残しながらデザイナーさんの創造力をくすぐるような遊び心のしつらえも加え、和モダンでありながらも気取らない落ち着いた空間に仕上げています。
この建物が竣工にいたるまでのストーリーをご紹介いたします。
路地自体がとてもほそく静かな雰囲気なので、入ってきたお客様を優しく受け入れることをイメージしながら程よい光加減に調整しました。
毎日使う場所だからこそ手を抜かずに。
和カフェのようなしつらえのお手洗い。
外に見えるモルタルが窓枠で切り取った抽象画のよう。
「聖大工務店」の大工さんの腕の見せ所。小上がりからの階段。名栗加工の床は各々の削り面で光を拡散させ、優しい光を室内に返します。不規則な切口が規則正しく並ぶ様子は面白さがあり、直線で構成された空間のアクセントになります。「聖大工務店」さんのインスタグラムは >>こちら
階段上部、導くように浮かべた照明がエイジングブロックを照らします。和の1階と洋の2階を繋げる空間としてデザインしました。ブロックをバックにペンダントライトを配置するアイディアは、ヨーロッパの建築からインスピレーションを得ました。あまり日本では使われていないので提案を快く受け入れてくださったオーナー様には感謝の気持ちでいっぱいです。
和モダンを気取りすぎないように。小屋裏を勾配天井として立体にすることで圧迫を感じさせない上質な空間に仕上げました。収納の上部にはスクリーンが取り付けられており、ボタン一つでシアターになる仕組みです。